2023年2月13日 追伸:上田先生のプログラム
1月26日のCaprricioお話&ピアノ「しっかりものの錫の兵隊」
がアップロードされました。
ナレーションは理恵先生、兵隊さん役は次男です。御覧くださいね~
https://youtu.be/twEepXZkU9w
チェンバロコンサートの案内
無料ですが要予約ですので、ご参加いただける方は私宛にメールいただきたくよろしくお願いいたします。
フライヤー
なお、今後も様々なコンサートをご案内させていただきたいと思っておりますので、ご興味をお持ちいただける方は連絡先をお知らせください。下記私のアドレスに連絡いただければ今後ご案内させていただきます。
PCメール : kei-u@kcn.ne.jp
SMS : 090-3485-8550
2023年2月13日 学習成果発表会・修了式
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2023.2.13 学習成果発表会・修了式・お別れ会
2022年度音楽を楽しむ科 成果発表会スケジュール
10:15 開会挨拶 苧木
10:20 1班 合唱 花 全員
独唱 ヤシの木 田村
合唱 瑠璃色の地球 全員
フラダンス The Hukilau Song 全員
(地引きあみの唄)
10:45 2班 合奏 チップ・チョップス 全員
独唱 荒城の月 小國
独唱 カッチーノ「アベマリア」 渡邊
独唱 カンツォーネ「イルモンド」 曽我
詩吟 川中島 苧木
合唱 白いブランコ 全員
11:10 3班 君が代と世界の国歌 中村
11:35 4班 各自の受講感想 全員
合奏 2曲 全員
11:50 古谷理事長
12:00 閉会挨拶 曽我クラス委員長
講評(ただの感想ですが記しておきます)
各班趣向を凝らした楽しい発表でした! 普段の蓄積がしっかり結果に表れていたと思います。
「1班」歌、ソロ、コーラス共に素晴らしく、ピアノ伴奏弾いていて幸せでした。続くフラダンスは、もう最高! リードに合わせて思わす手が身体が動いておりました。フラってこんなに楽しいんだ!
「2班」合奏”チョップスティック”はテンポが合わず大変そうでしたが、ソロ、コーラスはそれぞれに素敵な演奏でした。でもカラオケ伴奏は人の都合に合わせてくれないから難しい点が残るなと思いました。
「3班」島国の国歌が永遠の平安を祈るのに対して、大陸の国歌が民族独立への強い意志を表す、という対比が興味深いと感じ、納得しました。
「4班」皆さんの感想の言葉、私からこそ感謝です。一年間あたたかい眼差しをありがとう! 合奏ボレロは最高、班長のリーダーシップ、素直に練習された班のメンバーも最高!です。ラ・クンパルシータ、前以て連絡くれたら踊ったのに~!
古谷理事長から卒業生へメッセイジ 理事長より両CDへ感謝状
上田先生からクラス委員長へ卒業生全員の卒業証書 クラスから上田先生へ感謝の品物を贈呈
「音楽を楽しむ科」一口レポート 第34 回 2023年2月13日
講 座内容 成果発表及び修了式 参加者31名
★どの班も楽しく良く練られていましたね。これからも音楽に親しむ日々をこれからも続けたいです。
★最後まで楽しく過ごせました。ありがとうございました。
★大いに楽しい成果発表会でした。一年間、先生、皆様、ありがとうございました。
★各班、それぞれ工夫をこらされて、素晴らしい発表でした。個人的には私はうまくできなくて残念です。
★みんな練習を頑張ったのがわかって良かったです。楽しい一年でした。
★長いようで1年が瞬く間に過ぎました。楽しかったです。
★各班のパーフォーマンス、とても素晴らしかった。楽しい一年、ありがとうございました。
★1班は席に座った人達も踊ってくれてうれしかった。2班はそれぞれの個性ありましたね。
3班のウクライナはこの美しい国が壊されているのか、と思うと胸が詰まる。
4班はよくまとまっていましたね。
★各班の特色が出て大変楽しかったです。
★どの班も良く考えられており、すばらしかった。一生懸命練習しました。楽しかった良い思い出になりました。
★今日の成果発表会、歌、踊り、すべてステキでした。また、一番最後の4班の合奏がすばらしく感動しま
した。一年間、上田先生、CDの皆様、班の皆様、お世話になりありがとうございました。一年間楽しい
日々、感謝で一杯です。
★個人個人の特技が発表出来たのが良かった。又、全員でチームとして取り組めたのが良かった。
ご苦労様です。
★1班全員で、力を合わせて成果発表会にあたり、無事に成功。大満足でした。
★各班が特色を出された成果発表会は楽しかった。わが班ではフラダンスを指導してもらえたことに成果発表の醍醐味があると思いました。
★各班共に興味深く素晴らしい内容でした。一年間楽しく過ごすことができ、皆様に感謝の心で一杯です。
★素晴らしい素晴らしい最後の日の成果発表会でした。有難うございました。
★各班各々工夫をこらした企画でした。多彩なゲストを紹介頂いて上田先生に感謝です。
有難うございました。
★一年間、ありがとうございました。
★皆さん楽しんでたように思います。また、音楽を楽しむ科の通り、楽しく一年間学びました。
有難うございました。
★最後の「音楽を楽しむ科学習成果発表会」は各班独自の企画で臨んだのだが、成果はまちまちでした。
楽しい1年でした。
★この歳になり、緊張したり、興奮したりして練習することは、とてもありがたいことですね。
ありがとうございました。
★終わりよければ全て良し!ありがとうございました。
★音楽を楽しむ科、歌あり、ダンス有りでとても楽しい1年でした。
★成果発表会、各班各々の発表があり大変楽しい時間でした。
★1年間、大変充実した時間を持つことが出来ました。そして今日の成果発表、楽しかったです。
皆様ありがとうございました。
★芸達者が多いのに驚きました。
★各班独自の発表とてもすばらしかった。
Comment. 素晴らしい発表会でした! 実技の世界で言われる「練習は裏切らない」という言葉どおり、丁寧に時間をかけた成果は必ず現れるのだと実感しました。上手くいった班、どうにか完走した班、いろいろあったけど、一番印象的なのはみなさんの少年少女に戻ったかのような“一生懸命な姿”と“笑顔”です。若者どころか子供に戻っておられたような・・・。いくつになっても必死で何かに取り組んだり、素直な気持ちを表現してゆけるのが、なにより素敵で幸せなことですね。またいつの日か御一緒に「音楽を楽しむ」ことが出来ますように! と祈っております。 上田啓子
CD一口コメント
・どの班の発表も随分練習を重ねて来られた事がわかります。始めは上手くいかなくても、練習するた
びに、みんなの気持ちが合わさって、練習の時間がとても楽しい時間になりますよね。“これぞ音楽を
楽しむ” この瞬間に皆様と一緒にいられた事に感謝します。皆様、有難うございました。(枡谷)
・各班で趣向を凝らし、それぞれが楽しみながら、練習を重ね、素晴らしい成果を発表されました。
どの班も、みなさんビックリする程のチームワークで 、このままクラスが持ち上がれたなら、本当に
最強のクラスになった事でしょう。初めてのCDを受け持ったクラスで、初めての成果発表会きっと忘
れないでしょう。1年間有難うございました。(波多野)
お別れ会
最後にお別れ会がありました。
上田先生から今日の学習成果発表会の講評も聞きました。
これで本当に最後となりました。
1年間楽しく過ごさせていただきました。ありがとうございます。
ブログも1年間中村さんと一緒にさせて頂きました。
至らぬ点もあったかと思いますが、ご容赦ください。
私自身は、高大の三本柱である、授業・健康つくり・仲間つくりの中の、仲間つくりがもう少し出来たら良かったのにと思いました。
では、皆様お元気でお過ごしください。
22年度のブログはそのまま残っています。
同窓会等で使われるときや、写真を載せたいとき等自由に使ってください。
誰でも書き入れが出来ます。
又再会が出来る日を楽しみにしています。(芝野)
2023年2月6日 修学旅行
2023.2.6 修学旅行
予定
★日時 : 2023年2月6日(月)
★行先 : 美山(京都府南丹市)
バスツアーとなります。
★行程 : 集合場所 森ノ宮大阪中央労働総合庁舎前
バスが待っています
集合時刻 9時
9:00 森ノ宮 大阪中央労働総合庁舎前
↓
11;20 大野虹の湖交流センター
昼食 よしの御膳弁当
↓
13:00 美山かやぶきの里散策<滞在約1時間>
↓
14:00 大石酒造「美山蔵」<滞在約20分>
↓
14:50 道の駅美山ふれあい広場<滞在30分>
↓
17:30 森ノ宮 大阪中央労働総合庁舎前 解散
当日
2022年「音楽を楽しむ科」修学旅行参加者。
廃校(南丹府立大野小学校)の前で記念撮影
1班 2班
3班 4班
CDさんと先生
廃校内家庭科室で昼食
1班
2班 3班
4班 CDさん
美山の里
遠足・修学旅行担当委員さん、準備と運営ご苦労様でした。
バス添乗員に負けないくらい頑張っておられた森様、カラオケの段取りをしてもらったりのCD様、皆様によって、参加者は楽しく過ごさせていただきました。ありがとうございました。
来週は本当に最後の学習成果発表会、修了式です。
クラスの皆さん、それまで元気で、そして当日は楽しんで頑張りましょう。
2023年1月30日 日本歌曲の世界
2023/1/30 日本歌曲の世界
最終講義はもちろん日本の歌。日本歌曲最初期の滝廉太郎作品を皮切りにJポップに至るまで、名曲の数々で日本近代を追いました。 テノール:西垣俊朗 ソプラノ:大淵 夕季 P:上田 啓子
≪プログラム≫
第Ⅰ部(戦前)
∮滝 廉太郎(1879-1903)
花(1900) 詩:竹島羽衣 ・・・・・・・大淵先生と西垣先生のデュエット
荒城の月(1901) 詩:土井晩翠 ・・・・・・・・西垣先生
∮山田耕筰(1886-1965)
からたちの花(1925) 詩:北原白秋 ・・・・・・大淵先生
鐘が鳴ります(1922) 詩:北原白秋 ・・・・・・西垣先生
曼珠沙華(1922) 詩:北原白秋 ・・・・・・大淵先生
∮大中寅二(1896-1982)
椰子の実(1936) 詩:島崎藤村 ・・・・・・西垣先生
∮平井康三郎(1910-2002)
平城山(1935) 詩: 北見志保子 ・・・・・西垣先生
∮橋本国彦(1904-1949)
富士山みたら(1929) 詩:久保田宵二 ・・・・・西垣先生
お菓子と娘(1928) 詩:西條八十 ・・・・ ・・大淵先生
∮ 同じ詩に寄せた異なる歌曲
「さくら横ちょう(詩:加藤周一)」
中田喜直(1923-2000) (1950 「“マチネ・ポエティク”による四つの歌曲」より)
・・・・・・・・・・西垣先生
別宮貞雄(1922~2012)(1951歌曲集「二つのロンデル」より)
・・・・・・・・・・大淵先生
「かなしくなったときは( 詩:寺山修司) 」
大中 恩(1924~) when I become sad ・・・・・・・・・・西垣先生
中田喜直(1923-2000) when I feel sad(1964歌曲集「木の匙」の第10曲)
・・・・・・・・・・大淵先生
第Ⅱ部
∮小林秀雄(1931-2017)
落葉松 詩:野上 彰 ・・・・・・・西垣先生
すてきな春に 詩:峰 陽 ・・・・・・・大淵先生
∮武満 徹(1930-1996)
死んだ男の残したものは(1965) 詩:谷川俊太朗 ・・・・・・・・西垣先生
小さな空(1963) 詞: 武満 徹 ・・・・・・ ・大淵先生
∮小椋 佳(1944~)
シクラメンのかおり(1975) ・・・・・・・・・・西垣先生
∮木下牧子(1956~)
竹とんぼに 詩:岸田衿子 ・・・・・・・・・・大淵先生
【みんなの歌の時間】
みなさんの「歌いたい」オーラ、西垣先生の「みなさんに歌ってほしい」オーラに誘われて、最後は
たっぷり歌いました! 「小さな空(詞&曲:武満)」「いのちの歌」の2曲、途中から西垣先生の
あつ~い御指導で、気付けばフェスタの時よりも豊かな歌唱に・・感動の時間でした。
“歌は心で歌う”・・・・・・ここを忘れないで。
∮村松崇継 (1978~) いのちの歌(2009) 詞:竹内まりや
「音楽を楽しむ科」一口レポート 第32 回 2023年1月 30日
講座内容 日本歌曲の世界 参加者31名
★すばらしい日本歌曲を聴けて楽しい時間でした。
★日本歌曲・・・とても心に刺さりました。特に「花」と「平城山」しびれた!
★きれいな声でなつかしい歌をたくさん聴けて、音楽を楽しむ科に入ってとても良かったと思いま
す。もう終わりかと残念です。
★日本歌曲の世界について、数々の曲をピアノ生演奏、生歌声をじっくり聴け贅沢な時間でした。
★西垣先生が相変わらず楽しくて、同じ詩でも歌い手が変わると、こんなにも違うのかと、
とてもおもしろかったです。
★素晴らしい歌唱と伴奏、日本歌曲の良さを再認識し、お蔭様で心が和み充実した1日になりました。
ありがとうございました!
★素晴らしい声楽でした。西垣先生は、お歳にもかかわらず、皆のお手本みたいです。これからも
続けて下さい。
★平野先生、西垣先生の歌と上田先生のピアノ、とても楽しませていただきました。一年間素晴らしい講
義をありがとうございました。
★今日は講座の最終ですが、知っている歌をたくさんありがとうございました。
★両先生の歌声は最高に素晴らしかったです。心が安らぎました。また、西垣先生のお話は楽しかったで
す。
★本日の歌唱は最高です。いつも最高と書いていますけど!命の歌はいつも最高です。
★素敵な日本の歌にお二人の歌声に先生のピアノに酔いしれました。ありがとうございました。
★西垣先生、平野先生による歌唱は知らない曲がほとんどでしたが、普段耳にしない歌を聞くことができてよかったです。さらに、西垣先生のおしゃべりが楽しかったです。
★日本の歌曲、歌詞がはっきり伝わって感動しました。お二人の今後のご活躍を楽しみにしております。
上田先生、一年間ありがとうございました。この講座、とてもよかったです。
★日本の歌曲、なつかしい思いもあり、歌詞も思いが深い。日本の歌の歴史も教えてもらえた。
★とても楽しいコンサートでした。1年間ありがとうございました。
★日本歌曲の世界、先生のピアノと西垣先生と大渕先生のすばらしい歌に心がなごみました。ありがとうございました。
★今日の歌と音色に心が震えた。涙が流れた。日本語の美しさにも感動を覚えた。
★西垣先生と大渕先生の歌唱に酔いしれていました。
★最後の授業にふさわしく、たっぷりの歌とピアノにとても満足しました。ピアノの琴の様に聞こえるってすばらしい。
★西垣先生は歌詞がはっきり伝わり、大渕先生は声が美しく、すばらしい時間をありがとうございました。
★懐かしい曲から初めての曲までライブで素晴らしい声で堪能しました。天国の気分で悲しくなった時に海を見る、好きでした。
★先生のご指導で気持ちよく歌えました。お二人の先生の歌を聞いていると自分も声が出る気がしました。
★今日はとても楽しい授業でした。日本語の歌曲は意味がわかるので味わいが深いです。西垣先生のトー
ク、やさしく、楽しい。上田先生のピアノ、いつも最高です。
★第二部に入り、いっきに現代に近づいてなじみのある曲もいっぱい聴かせていただきました。歌唱に圧倒されました。上田先生のピアノも心地良かったです。
★先生のお人柄とすばらしい歌声で最後の授業は最高でした。
★曼珠沙華に涙し、落葉松の雨に満心がふるえ、小さな空に子供のころを想い出し、そうだ海を見にゆこ
う。
Ans. 素敵なメッセージですね!
★日本語の歌は情景が浮かんでしっとりと聞かせていただきました。
★間近で迫力のある歌声をきけてよかったです。
Comment.「音楽を楽しむ科」としてホントに最後の授業。「日本歌曲の世界」は毎年最終日“とっておき”の授業でした。西垣先生と先生の愛弟子の方の伴奏は私にとって至福の時間、まさに感無量でした。でも今日一番感動したのは最後にみんなで歌った「いのちの歌」です。西垣先生の「さあ、ここから、うたうよ~」に反応した皆さんの歌声が、フェスタを超える情熱で響いてきたのですもの。西垣先生が泣いてしまった(感動の涙です!)のは皆さんの歌唱の力。“歌は心で歌う”を実感した一時をありがとう。みなさん、どうか「ここを忘れないで(岸田衿子の詩より)」。
CD一口コメント
・西垣先生のテナーと大淵先生の美しいソプラノで日本歌曲の世界を堪能しました。
木下牧子先生の「竹とんぼに」がすきです。(枡谷)
・日本歌曲はすばらしくきれいな歌が沢山ありますが、どれも心に響く歌詞ですね。
両先生のきれいな歌声に聴き入ってしまいました。(波多野)
2023年1月23日 フランス近代の香り
2023/1/23 フランス近代の香り
∮ ベル・エポック ∮
1885年頃から第1次大戦(1914年勃発)頃までのパリは、ヨーロッパ各地から芸術家が集う華麗な芸術の都となり、その時代は”ベル・エポック(良き時代)”と呼ばれます。印象派と呼ばれた画家達(モネ、マネ、ドガ、ルノワール)、象徴派の詩人達(ボードレール、マラルメ、ヴェルレーヌ)の活躍と共に、C.サンサーンス(1835-1921)等がフランス固有の音楽を創出し、G.フォーレ(1845~1925)を経て、C.ドビュッシー(1862-1918)、 M.ラヴェル(1875-1937)、そして異端児 E.サティ(1866-1925)、さらには当時の新人類「六人組」に引き継がれてゆきました。フランスの音楽は 「ただニュアンスだけを(ヴェルレーヌ「詩法」)」 に象徴されるように、印象や感覚を重視して水や光や風など捉え難い対象を描き、リアルな描写や激しい感情表現を避ける傾向にあります。とはいえ作曲家達は各々個性的に創作を展開、その表情は様々です。C.ドビュッシーはロシア、スペイン、東洋の文化までをも採り入れて独自性を発揮、M.ラヴェルは“均衡・抑制・明晰”を理想とした創作を展開しますが血をひくスペインはもとよりジャズをも採り入れ、E.サティは『家具の音楽』という現代のイージーリスニングに繋がる概念にまで至るのでした。今日は印象派絵画や象徴派の詩との関連に触れながら、C.ドビュッシー、M.ラヴェル、E.サティ,F.プーランクの作品を鑑賞しました。
≪ドビュッシーとラヴェルの 音楽を聴く際にイメージ作りの参考にした絵画≫
『モネ』( 左:睡蓮 )⇒ドビュッシー 『マネ』( 右:笛を吹く少年 )⇒ラヴェル
❡ C.ドビュッシー(1862-1918)
フランス音楽を代表する作曲家ですが、その独創性が時代を打ち破っただけでなく私生活も奔放でありました。しかし身勝手ではあっても繊細さと細部への拘りの強い孤独な芸術家であり、その感性が素晴らしい作品に結実したのでしょう。今日は18歳から8年間つき合っていた人妻マリー=ブランシュ・ヴァニエ夫人に献呈した初期ピアノ曲を聴いていただきました。
≪ピアノ演奏≫
∮ C.ドビュッシー 「月の光 (ベルガマス組曲No.3)」(1891)
∮ C.ドビュッシー 「アラベスク No.1」(1888)
∮ C.ドビュッシー 「アラベスク No.2」(1888)
❡ M.ラヴェル(1875-1937)
スペインに近いバスク地方で生まれ、パリ音楽院に14年在籍、フォーレらに学ぶ。1900年から5回にわたってローマ大賞に落選。それはおそらく彼の誠実な人柄ゆえの世渡り下手の所為と思われ、既に『亡き王女の為のパヴァーヌ』、『水の戯れ』等で著名になっていた作曲家の予選落ちは当時大きな波紋を呼んだ。第一次世界大戦中、パイロットとして志願するが、年齢とその虚弱体質からその希望は叶わず、1915年に3月にトラック輸送兵として兵籍登録され、その任務は砲弾の下をかいくぐって資材を輸送するような危険なものであった。 結婚することなく62年の生涯を閉じている。
≪ピアノ演奏≫
∮ M.ラヴェル 「亡き王女の為のパヴァーヌ」(1899)
24歳頃のピアノ曲。「亡き王女」のモデルは、ベラスケスが描いた17世紀スペイン王女マルガリータの幼い肖像。ラヴェルはルーヴル美術館でそれを見てインスピレーションを得たという。
❡ ラヴェルは、卓越した管弦楽法と“スイスの時計職人”と評された精緻な書法から、“オーケストレーションの天才”、“管弦楽の魔術師”と呼ばれ、バレー曲「ボレロ」、ムソルグスキー「展覧会の絵」オーケストレーションが最も有名になっている。
≪観賞作品≫
★ M.ラヴェル 「ボレロ」 ダンスとのコレボレーション動画
公演名:洗足学園音楽大学 バレエコース前期公演 フェスタサマーミューザ川崎 2018
日時:2018年7月27日(金) 会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:秋山和慶 演奏:洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団
バレエ:谷桃子バレエ団、牧阿佐美バレヱ団、東京シティ・バレエ団、洗足学園音楽大学バレエ学生
❡ E.サティ(1866-1925)
“音楽界の異端”“音楽界の変わり者”。カフェ・コンセール『黒猫』に集う芸術家の1人で、コクトーやピカソと交流があった。『家具の音楽』を提唱。主に酒場で演奏していた彼にとって、客の邪魔にならない演奏、家具のように存在している音楽というのが重要な要素であったと思われる。現在のイージーリスニングのルーツといえるかも。『官僚的なソナチネ』『犬の為のぶよぶよした前奏曲』『冷たい小品』『梨の形をした3つの小品』『胎児の干物』など奇妙な題名をつけたことでも有名。
≪観賞作品≫
歌曲『ジュ・トゥ・ヴー』(詞H.パコリ)のピアノアレンジ。Gabriele Tomasello 2015
❡ F.プーランク(1899~1963)
≪ピアノ演奏≫
∮ F.プーランク 「即興曲No.15 -エディット・ピアフを賛えて-」(1959)
プーランクはシャンソンというキャバレーの雰囲気をもった大衆の歌とも接点を持っていた。ピアフと直接会った記録はないが、両人ともジャン・コクトーとは極めて親しかった。プーランク没は1963年1月30日。同年10月10日ピアフが癌で亡くなると、数時間後にコクトーはその知らせを聞いて「何ということだ」と言いながら寝室へ入りそのまま心臓発作で息を引き取る。プーランクはピアフの歌を愛しており、この曲はその証し。
お勧めYouTube動画を挙げておきます。
「音楽を楽しむ科」一口レポート 第31 回 2023年1月 23日
講座内容 フランス近代の香り(ドビュッシー、ラヴェル) 参加者29名
★「月の光」他、印象派の音楽素晴らしい。なじみやすいです。マルガリータ?6人の子どもをもうけて21
歳で亡くなった?可能?
Ans.ホントに「可能?」と思いますよね。調べ直してみましたら・・・マルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ(1651-1673)は15歳で神聖ローマ帝国皇帝の妃となる。6年間の結婚生活で6人の子を授かるが流産が続き生育したのは娘のマリア(1669-1692)のみ。第6子出産直後に死去した。当時は当たり前だったのでしょうが政略結婚が生んだ悲劇の女性です。
★絵画が好きで今まで、様々な美術展に行きましたが、これほどまでに音楽の表現と密接なつながりがあったとは思いませんでした。今日、知ることができて大変、勉強になりました。上田先生の演奏、ありがとうございました。
★作曲家は自分の心情や想像したことを音楽に表現できるのはいいですね。
★「ボレロ 」オーケストラとバレエのmixとても心に残りました。
★1月の講座が一年の最後になるのは淋しいですね。3月まで、授業を高大は考えるべきですね。
Ans.早期の終了は私も残念に思います。伝えたいこともっと沢山あります。高大の経営上の施策と想像しますが、不評の行事(ジョイフルなど)よりも講義を充実させていただきたく思います。
★今日の講義の作曲家たちのお話、知らないことばかりで興味がわきました。
曲はどれも馴染みがありました。フランスのシャンソンへの変遷など、知りたいです。
Ans.フランスはメロディー宝庫、シャンソンは中世のロマンスにまで遡ることが出来ます。いつかゆっくり御紹介したいです。
★1枚の絵を見て、作曲するなんて、芸術家ですね。貝合わせで曲を作る、有馬先生を想い出しました。
★ドビュッシーとモネ、ラヴェルとマネとに類比的に説明していただき、興味深かったです。
★久し振りに先生の演奏が聴けた。楽しかったです。
★フランスの近代の香り、ドビュッシーとラヴェルの曲の生の先生ピアノと説明、いつもわかりやすく、ステキでした。ありがとうございました。
★有名な作曲家名をたくさん聴きましたが、聴いた曲名がなかなか出てこなかった。
★ドビュッシーの「月の光」を聴いていると、心に月の雫が降るようでした。
★久し振りに先生のピアノが聴けて、心身共にすっきりと癒されました。
★印象派の成り立ちが不評からとは。絵画と共に音楽を紹介されて興味深かったです。マルゲリータのための曲がよかったです。
Ans. 時代を示す用語、ほめ言葉から生まれることは少ないようで、しばしば“けなし言葉”が時代を規定してゆきます。これも人間のサガなのかもしれませんね。
★サティという作曲家は知りませんでしたが、曲はよく耳にする曲でした。
★フランスの曲はオシャレな感じがして好きです。
★音楽家は自由で気ままな人達が多かったんですね。フランス音楽のモダンなところが好きです。ボレロのバレー、よかったです。
★プーランクのシャンソン、素敵でした。枯葉のメロディーもちらり。パリの酒場でシャンソンを聴いているよう。素晴らしかったです。
★先生のお得意な分野?フランス音楽での心地良い音楽を堪能しました。おしゃれなピアノの音が今日はとても良かった。
★ドビッシーの音楽は大上段に構えず、木々の間を軽々と吹き抜ける風のような印象だった。
★ドイツとフランスの音楽の違いが何となくわかった気がしました。
★ドビュッシー、ハチャメチャな人生と繊細な音楽が共存するのが面白かったです。
★印象派、モネ、マネの絵とドビュッシーとラヴェルの比較が面白い。
★大好きな曲ばかりでうれしかったです。
★DVDのボレロの演奏とバレエの取り合わせはとても良かった。曲がより一層引き立っているように思えました。
★フランスのドビュッシー、ラヴェルの曲ピアノで弾いていただき、とても気持ちよくききました。
★ドビュッシー、ラヴェル各々の時代説明と先生の生演奏が聴けて大変楽しい時間でした。
★ボレロ、オーケストラ、バレエ全て素晴らしかったです。
Comment. ドビュッシー、ラヴェル、そしてもちろんフォーレも、紹介したい作品が膨大にあるので、いつも迷いに迷って選び、それでも講義時間に収まらない量の音源を持って来ています。今回は既知感ありそうな作品をピックアップして演奏、動画視聴しました。「ボレロ」、バレーとのコラボ、舞曲はホントに踊りとセットで楽しむのが素晴らしいですね。洗足学園音楽大学、秋山和慶氏に感謝!です。有馬先生にちなんで「左手ためのピアノ協奏曲(ラヴェル)」を紹介したかったのに時間が足りなかったのが心残りです。またいつの日か実現出来ますように!
CD一口コメント
・娘が子供の頃、バレエを習っていました。発表会のフィナーレは、いつもお姉さんたちが踊るボレロでした。今日バレエと共にオーケストラでボレロを聴くと、その時のことを思い出すとともに、ボレロの素晴らしさが良く分かりました。(枡谷)
・印象派という言葉が最初に絵画の分野で生まれた事、絵画と音楽に深い関係があった事を知り、
変に納得しました。ボレロとバレエ、上田先生のピアノとても心地よかったです。(波多野)
「タンゴ・タンゴ・タンゴ」のフライヤーです。
チケットを申し込まれた方は、上田先生から宮川先生に依頼・手配済です。
Capriccioのフライヤーです。